チャットカウンセリングとは?ビジネスにおける悩みや相談が手軽にできるって本当?

人事の基礎知識

チャットカウンセリングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
LINEやX(旧Twitter)、FacebookにInstagramなど、近年さまざまなSNSが普及する中で、それらを活用してカウンセリングをより身近なものとして利用することができるようになってきています。

今回はチャットカウンセリングに注目してそのメリットやニーズについて解説していきます。

チャットカウンセリングとは

チャットカウンセリングとは、LINEやX(旧Twitter)など日常的に利用しているSNSツールを使ってダイレクトメッセージでのやりとりで悩みを相談したりアドバイスを受けるというカウンセリングの形態のことです。

文字でのやり取りであるということが特徴であり、顔や声をさらさなくて良いことから、カウンセリングを受けることに対してハードルが高いと感じている人でも試しに利用してみるきっかけとなるツールだと言えるでしょう。

チャットである必要性

リアルタイムでやり取りをすることができることから、たとえ顔や声を出さなくてもスムーズにやり取りができるというのがチャットのメリットです。

文字だけでなく、絵文字やスタンプを使用することができるので、今の想いをより分かりやすく、またざっくばらんに伝えられるという点もチャットならではだと言えるでしょう。

また、メールで相談するという場合には、内容を分かりやすく簡潔にまとめたり、相手に伝わりやすいように工夫する必要がありますが、チャットの場合は何か疑問や不明点があればお互いに随時聞きあうことができる環境であることから、伝えることや文章にすることが苦手という方にも使いやすいツールであるといえます。

さらに、チャットであるがゆえに場所や時間を選ばずに利用できるというのも大きなメリットでしょう。仕事の休憩中や通勤中、また外出先などでも空き時間などを利用して利用できるというのは、チャットカウンセリングならではの使い勝手の良さだといえます。

意外と「管理職」からの相談が多い

LINEやTwitterなどのSNSでのカウンセリングということで、日頃からSNSを多く利用する若い世代でのニーズが高いのかと思いきや、実際には管理職において相談窓口の利用意向が高いという結果が出ています。(相談ニーズ分析に適したデータ約3000レコード、属性は男性が56%、平均年齢は43.0歳)

その根底には、社内において周囲に気軽に相談できないという環境が大きく影響しているようです。管理職は部下と上司との上下の板挟みにされ、また仕事における責任も大きく多忙な中で、相談する先や環境を確保することが難しいという状況に置かれていることが予想されます。

そのため、気軽に相談でき、第三者による客観的な目線でアドバイスがもらえるチャットカウンセリングは管理職層に適した相談窓口となってくれると期待されています。

また、何より仕事に関する悩みを多く抱えている層であることから、何らかの形で悩みを共有したり打ち明けたいというニーズがあることも伺えます。

忙しい日常の隙間時間を利用して、手軽に利用できるチャットカウンセリングは今後もさらにニーズが高まっていくことでしょう。

相談しやすい環境が社内の風通しを良くする

そもそも、会社において相談しやすい環境は整っていますか?
何か困ったことや悩みがあったら、すぐに相談できる相手はいるでしょうか?
若手の立場だと、なかなか忙しい先輩や上司へ相談するのは気が引けるという意見もあるでしょう。
また上司の立場だと相談なしに仕事を進めてしまって商談が失敗してしまったようなことがあれば、なぜ相談してくれなかったんだ!と叱責するようなこともあるかもしれません。
しかしながら、そもそも部下が相談できるような環境や雰囲気を作ることができているでしょうか?

職場において、相談しやすい環境を作ることは、社員の仕事のモチベーションの向上や、トラブル防止、また業務の効率化などさまざまなメリットを生み出し、最終的には会社の成長へとつながる重要なものです。

具体的に、相談しやすい社内環境はどのようにして作られていくものなのでしょうか?

1,すぐに相談できる環境

大抵の悩みや困りごとは時間を置けば置くほど悪い方向に進んでいく傾向があります。これを相談すると怒られるかな?こんなことを相談するなんて申し訳ないかな?などとそのままにして放置しておくと、かえってトラブルが大きくなってしまう可能性があります。

したがって、何かあればすぐに相談しやすい環境を整備しましょう。

上司にとっても、トラブルが大事になってからの報告では、余計に大変な思いをすることになるでしょう。

したがって、上の立場の人には日頃から仕事だけでなく、日常会話などでもコミュニケーションを取り、まずは話をしやすい環境をつくることが求められます。

そうすることで、何かあったときに一人で抱え込まずにみんなで対処することでスムーズに乗り越えることができることが期待できます。

2,相談の方法を指導

いざ相談や報告をする際に、内容がまとまっていないと必要以上に時間を要したり、そもそも何が問題なのかが明確にならないまま時間だけが過ぎてしまうということになりかねません。

相談に至った経緯や内容を簡潔にまとめること、どんなアドバイスを求めているのかなどを明確にするスキルを伝えておくことで相談をより有効活用できます。

まとめ

以上、チャットカウンセリングとは何か、またどのようなメリットがあるのか、さらには相談しやすい職場環境とはどのようにして整備されるのかについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?

メンタルヘルス相談や悩み相談、心理相談といった心の健康を左右する相談は多かれ少なかれほとんどの人が抱えているものではないでしょうか?そういった悩みを一人で抱え込むのではなく、相談窓口を利用することで悩みや相談を共有し、解決の糸口を見つけるというのは心身の健康を維持するうえで非常に重要なものだといえます。

その一つのツールとして、チャットカウンセリングを利用してみてはいかがでしょうか?

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