最も古くから研究されてきた性格傾向-外向性-内向性-

性格傾向にも色々ありますが、最も古くから研究されてきたものは外向性-内向性でしょう。
外向性-内向性は、精神分析家ユングが唱えた性格です。

ユングは、夢を分析してカウンセリングを成功させた人物です。
夢に出てきた人物や出来事は自分の中にある無意識からのメッセージであり、それを正しく理解することで悩みを解決することができるというカウンセリングを行いました。

無意識が私たちの心や意識的な行動に働きかける。
これは性格についても当てはまります。
無意識のエネルギーが向かう方向性の違いから、外向性-内向性という性格が生まれるとユングは考えました。

外向性-内向性は現在でも主流な性格傾向のひとつ

無意識のエネルギーが外部に向かいやすい性格が外向性であり、内部に向かいやすい性格を内向性です。
「エネルギーが向けられる」ことは、関心や興味の方向性と言い換えてもらって問題ありません。

それぞれの性格傾向が高い人の特徴の一例として以下があげられます。

・外向性が高い人

社交的で、人と一緒に何かすることを好む。
活動的で、休日はイベントに参加したりスポーツしたりすることを楽しむ。

・内向性が高い人

大勢で賑やかに過ごすことより、少人数の親しい友人との密なやり取りを好む。
内省的で、休日は落ち着いて読書することなどを好む。

ユングの外向性-内向性の性格傾向は性格研究の中でブラッシュアップされながら受け継がれました。
現在でも、人間の主要な性格傾向5つ(ビッグファイブ)のひとつに考えられています。

文責:胡 綾及 (クリニカルリサーチ) 心理学博士
大学院でパーソナリティ心理学を専門として博士号を取得後、当社参画
広島大学大学院博士後期課程卒
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