脳疲労になっているかも?脳のストレスチェックで健康度を知る方法や解消法を紹介

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日常生活の中で、ふと”脳が疲れている”と感じたことはありませんか?実は何気なく過ごしていても、気付かない間に脳にストレスなどの負荷がかかり、脳疲労になっている可能性があります。心当たりがある方は、脳がどれくらい疲労しているのか確認する手段としてストレスチェックがおすすめです。脳のストレスチェックをすることで、自分がどれくらい疲労しているのか把握することができます。そこで今回は脳疲労について、症状やセルフチェック方法などを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

ストレスが引き起こすのは身体の不調だけではない

いつの時代にもストレスは存在し、ヒト以外の動物も多少なりともストレスを受けながら生きています。ストレスを抱えていたとしても、自分では気付きにくいため、ストレスが過度になってしまうと様々な不調を引き起こしてしまうのです。特に現代人はストレスを抱え込みやすい状況に陥っていると考えられています。理由としては、スマホやネットから入ってくる情報量の多さです。便利な世の中だと感じる反面、取捨選択をしなければいけないことが多かったり、情報処理能力の速さや情報を活かした成果を求められやすい傾向にあります。情報量が多いとその情報を処理しきれず脳に負荷をかけやすい環境に置かれているといえます。知らぬ間に溜め込んだストレスはいずれ、身体の不調に現れます。頭痛や嘔吐、だるさを感じるなど人によって様々です。身体の不調をきっかけにストレスを実感する人もいますが、ストレスが引き起こす症状の一つに脳疲労があります。次の章では脳疲労について、詳しく解説します。

脳疲労とは

脳疲労とは、「脳が疲れた状態」のことを指します。人間関係や仕事内容、家事、育児など、どんなことがきっかけでも心身にストレスがかかることで、身体だけでなく脳も悲鳴をあげます。 脳には、食欲や性欲といった本能を司る大脳辺縁系と学習・思考といった精神活動を司る大脳新皮質が司令塔となり存在しています。この2つの司令塔を中心に、膨大な情報の処理を行っているため、情報の量が多すぎたり処理しなければいけない質が求められると脳機能に不全を起こします。これが脳疲労に陥っている状態といえます。

脳疲労で出てくる症状

では脳疲労によって、どんな症状が引き起こされるのでしょうか。ここでは大脳辺縁系と大脳新皮質の機能低下による症状を、2つに分けて紹介します。

大脳辺縁系の機能低下

まず、食欲や性欲といった本能を司る大脳辺縁系の機能低下により、五感が異常に過敏になることが挙げられます。人によっては鈍麻することもあります。これがファーストステージです。そこからストレスをさらに抱え込むと、セカンドステージである身体的行動異常が現れます。具体的には、ストレス症状として一般的に知られている飲酒や喫煙、過食、偏食などが挙げられます。ここからさらにストレスを抱え込むと、身体異常にあたる肥満や糖尿病、高血圧などの身体的な疾患に陥ってしまいます。

大脳新皮質の機能低下

では次に大脳新皮質の機能低下に伴う症状ですが、ファーストステージは促進不全や制御不全などの認知異常が現れます。そこからさらにストレスを抱え込むと、セカンドステージである自身や他者を責めたり、ひきこもるなどの精神的行動異常が現れます。ここからさらにストレスを抱え込むと、精神異常といわれるうつ病や神経症などが起こります。

いずれも、ファーストステージから始まるため、いきなり身体的・精神的な病気になることは少ないです。味覚がおかしい、耳か聞こえづらいといった五感異常や集中できないと感じる方は、脳が疲労を感じSOSを出しているサインかもしれません。

脳がストレスで限界になると

脳がストレスで限界に達すると、脳の回転が不安定になります。頭に熱がこもりポワンと浮いた感覚になったことはありませんか?よく車のエンジンにも例えられますが、エンジンのオーバーヒート”と同じように脳も使いすぎてしまうと、脳に熱がこもった感覚に陥ります。ストレスによって脳に過度な負担がかかっていると感じたり、考え込む時間が長いと気付いた時には、脳を使うような作業は一旦中断しましょう。正常でない状態で、脳を使い込んでもいいパフォーマンスは期待できないでしょう。また、そのまま無理に使い込んでしまうと、頭痛などの身体異常が起こる可能性もあります。早め早めに対処することをおすすめします。

あなたは大丈夫?脳ストレスをセルフチェック

では実際に脳がどれくらい疲労し、脳ストレスを抱えているのかセルフチェックしていきましょう。まずは、以下の項目がどれくらい該当するか、直感で判断してみてください。

  1. 目が疲れる
  2. 体がだるい
  3. 首や肩がこる
  4. 頭が重く頭痛がある
  5. 便秘や下痢の症状がある
  6. 食欲がない
  7. よく眠れない
  8. 些細なことが気になって仕方ない
  9. 自分が自分でないような気がする
  10. なかなか決断ができない
  11. 理由もないのに不安な気持ちになる
  12. 気持ちが沈んで憂鬱になる

半分以上該当した場合には、脳がストレスを抱えている可能性が高いです。ストレスが限界を達してしまう前に、早めに受診を検討してください。

4つ該当した場合には、急いで受診する必要はないものの、脳がストレスを抱えている状態ではあります。気になる場合には、時間を作って受診してみてください。

3つ以下の場合には、健康であり脳に過度なストレスはかかっていない状態です。問題なければ、そのまま経過観察してみてください。

脳のストレスを解消するには

脳ストレスチェックで引っ掛かってしまった人は、早めに受診を行うと共に日頃から脳のストレスを解消できる方法を試してみるのも効果的です。脳疲労は早めに解消しないと、日に日にストレスが積み重なり解消するのにも時間を要してしまいます。その日の疲れやストレスはその日に解消したいできるように、日頃からできる脳ストレス解消法をいくつか紹介します。

①座禅

禅宗の基本となる座禅は 、姿勢を正しくして精神を統一することで自分自身と向き合うことができます。静かな部屋であぐらを組み、ゆっくり呼吸を数えましょう。脳を休めるだけでなく、集中力アップも期待できます。

②断捨離

ストレス解消方法に、断捨離もおすすめです。断捨離には多くのメリットがあり、まず「いる物」と「いらない物」を整理することで物理的に家の中をスッキリさせることができます。不要な物を片付けられ、心も頭も爽快感を得ることが期待できます。また、部屋が綺麗になることで、睡眠の質が上がり脳をしっかりと休ませることができます。細かい部分ではありますが、自分にとって必要なもの、大切なものを把握し、見極めることで無駄な買い物を減らしお金を溜められるメリットもあります。時間がある方は試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は脳疲労について、症状やセルフチェック方法などを紹介してきました。現代人はスマホやネットから得る膨大な情報を処理しきれず、脳に負荷をかけやすい環境にいます。そのため、自分自身が気付かずうちにストレスを抱え込み、身体的行動異常である飲酒や喫煙、過食を引き起こしたり、精神異常といわれるうつ病や神経症などを引き起こしやすいです。今回紹介したように、脳が限界に達する前に早めに対処したり、セルフチェックを行い、自分がどれだけ脳に疲労を溜めているのか把握することが大切です。ぜひ本記事をきっかけに自分と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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