神経・生理心理学とは
神経・生理心理学とは、脳や神経系が感覚や言語、思考、記憶、行動などにどのように影響しているかを研究する心理学の一分野です。特に、脳がインプットされた情報をどのように処理して感情や行動などとしてアウトプットするかに焦点を当てています。
また生理心理学では、感情やストレスが身体にどのような生理的影響をもたらすかも探求します。一例として、怒りや恐怖を感じた際に心拍数が増加する理由や、リラックス時に感じる心地良さの生理学的根拠を解明するための研究が挙げられるでしょう。
神経・生理心理学における研究方法と進展
神経・生理心理学の研究には様々な技術が用いられています。例えば、自律神経系の反応を測定することでストレスが及ぼす影響を生理面から評価することがあります。この場合、生理指標の評価に心拍数や皮膚電気活動、血流量などが用いられることが多いです。また脳の活動パターンを詳細に観察する際には、脳波計やMRI、PET、NIRS(ニルス)などの測定機器が用いられます。
これらの測定機器を使うことによって、特定のタスクを行っているときの思考や感情の動きを脳の活動として捉えることが可能になります。神経・心理学における研究の進歩は、精神疾患の診断や治療法の開発にも寄与しています。
神経・生理心理学の応用
神経・生理心理学は医療や心理療法の領域においても重要な役割を果たしています。脳損傷患者のリハビリテーションやストレス関連疾患の治療、さらには教育や犯罪心理学における応用など、その活用範囲は様々です。
また、私たちがどのように情報を処理して反応するかを理解することは、より健康で充実した生活を送るための手がかりとなっていくでしょう。これにより人間の行動や心理状態をより深く理解でき、効果的な介入も可能となります。
文責:胡 綾及 (クリニカルリサーチ) 心理学博士
大学院でパーソナリティ心理学を専門として博士号を取得後、当社参画
広島大学大学院博士後期課程卒